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粟国島の7つの魅力

粟国村地域おこし協力隊として島に来て、早いもので1年が経ちました。ここで、私なりに感じた粟国島の魅力をまとめてみたいと思います!

①手つかずのダイナミックな自然が残っている

火山噴火時の溶岩が流れた痕跡や、固まる際の速度や含まれる成分の違う幾種類もの岩石を見ることができるヤヒジャ海岸。海岸沿いを数百メートル歩く間に、これだけの変化に富んだ地層地形は全国的にも貴重な環境です。

写真奥に見える巨大な白色凝灰岩の崖は近くで見ると圧巻!!この美しい白色の地層は、湖のように波のない静かな水中に堆積してできたもので、風の浸食を受けて横線の筋が入ったと言われています。

数百万年前もの昔からどんな変動があって現在のようになったのか、地球規模のスケールを感じられる自然が残っています。

②植物たちが大きくてワイルド!

粟国島のシンボルでもあるソテツが海岸沿いのあちこちに見られます。ソテツは数万年前の恐竜時代にもっとも栄えた原始的な植物。シアノバクテリアを根に住まわせ栄養素を交換して共存しているので、海岸の岩場など他の植物が生きられないような環境でもたくましく生き延びてこられました。島に原野が広がっていた頃は、今よりもっともっとソテツの数が多かったそうです。

シダやコケ類も種類豊富で、集落内の石垣でもよく見られます。県の天然記念物指定されている西御願群落は、島にもともと生えていた樹木や植物の潜在植生が残る貴重な森で、渡りをする野鳥たちの休息地にもなっています。森の中には拝所が点在し、島の方々に大切に守られています。

③空が広く大きくきれい!

海はもちろんのこと、日々の中でふと見上げる空がとてもきれいです。島には視界を遮るような高層建造物が少ないので、ワイドビューの空が目の前に広がります。夏はウーグ浜の夕焼け空に虹がかかっていたり、集落内でも夜間は明かりが少ないので、星空のシーズンには自宅の屋根から流れ星をいくつも見ることができました。刻一刻と変化していく島の空を眺めていると、つい時間が経つのを忘れてしまいます。

④野菜や果物、おすそ分けがたくさん!

島の皆さんは自宅の裏手や近所に「あたいぐぁー」と呼ばれる畑を持ち、自家野菜を育てている方が多いです。たくさん収穫できた野菜をおすそ分けをいただくこともしばしば。バナナやパパイヤの木も集落内に多く植えられ、通りすがりに「持ってっていいよ~」と言われることもあります。ドラゴンフルーツやパッションフルーツも、私は島に来て初めて食べました。近郊で獲れた魚のお刺身も新鮮でおいしい!!自分では食べられないものをいつもおすそ分けしてもらい、本当に感謝です。

⑤古くから続く伝統が多く残っている

粟国島には拝所が40か所以上あり、年間を通じて15の行事があります。ノロさんたちと3つの地区の区長さんが協力し合い、古くから続く拝み行事を続けています。旧暦6月に行われる「ヤガン折ユ目」は、島外から訪れる方も多い一大村行事。一つひとつの行事に意味があり、ノロさんたちはいつも真剣に島の繁栄を願い祈りを捧げています。

他にも旧暦に基づいてご先祖様を祀る家庭行事が年間を通じて数多くあり、日常の中にも古来からの伝統が深く息づいています。

⑦知らない人でも挨拶を交わす習慣がステキ

私は普段、車で通勤しているのですが、車同士ですれ違う時や道端にいる方と目が合ったときなど、初めて見かける方でも手を上げてくれたり、笑顔で挨拶を交わしてくれる方が多いです。歩いているときは、より声をかけて話をしようとしてくれます。

小学生、中学生の子どもたちも、私が観光のお客さまを連れてガイドしているとき、道で会うと大きな声で挨拶をしてくれたのでお客さまたちが大変喜んでいたのを覚えています。初めて粟国島へ来た方にとって、知らない人でも挨拶を交わしてくれることはとても嬉しく印象に残ることのようでした。このオープンで大らかな雰囲気が島の魅力を作り出しているのだろうな~と思います。

1年間を通じて発見した粟国島の魅力の数々。2年目にはどんな発見ができるのか楽しみです!

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