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ソテツの葉のクリスマスツリー

クリスマスも近づいてきたある日、粟国村農漁村生活研究会加工所前に木製の枠でできた三角系の置物が。

粟国島に伝わる『ソテツツリー』なるものをこれから作るとのことで、

「ソテツの葉をたくさん採ってきて~」と頼まれ作業のお手伝いをすることになりました。

大きなポリ袋2つ分のソテツ葉を用意したところで、まず最初に木枠に等間隔で釘を打ちつけます。

昨年の錆びた釘をひとつずつ引っこ抜いていたら、「抜かなくていい!そのままつぶしていい!!」

と言われました。ワイルドです。

釘に沿って釣り糸(途中で足りなくなり、ビニールテープに変更)を張り巡らせ、下段の糸からソテツ葉を裏返してひっかけていきます。上からすっと乗せて引っかけるだけ。ソテツ葉のちくちくが少々痛いですが、子どもさんでもできる簡単な作業!!楽しい!!

隙間がなくなるよう、くるっと一周しながら付けていきます。

だんだんとボリュームが出てきました!足りないところにどんどん足して。

ここまで来ると、クリスマスツリーに見えてきました!!

「もう少しボリュームがほしいねえ」とのことで、ソテツ葉が足りなくなり追加採集へ。

採ってきた葉を仕上げに使い、左右前後のバランスを確認して、形を整えて完成!!見事なツリーができあがりました。

頂上に電飾の星を飾ろうと思っていたそうですが、大きすぎて乗らないので下に設置しました。 笑

後日、子どもたちと飾りつけをしてゴージャスになったソテツのクリスマスツリー。

大きくて見ごたえがあります!!

もともとは粟国村の青年会の方が発案して、建物の屋根より高いツリーを作っていたこともあるそうです。

ソテツは昔、食料がなかった時代に非常食対策として植えられた粟国島にとって貴重な樹木。

島にあるものを上手に活用して暮らしてきた知恵と工夫は本当にすごいなぁと感じます。

クリスマスシーズンに粟国島へお越しの際は、世界でもここだけしか見られない「ソテツのクリスマスツリー」を探してみてくださいね!

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